昨日六甲道に行った帰り、お客さんに、天然酵母のパンがおいしいと教えてもらった喫茶店に寄ってみました。聞いてなかったら、通り過ぎてしまうような、静かな雰囲気のお店。ランチの時間帯が過ぎていたので、シンプルにトーストにしてみました。

想像してたより見た目はボリュームがあったのですが、カリッとして、重くないので、軽く食べてしまいました。

6月は父の日があるせいか、亡くなった父を近くに感じます。お客さまとの会話の中でも、父のことがふと想い出されるようなことがあったり。パン好きだった父。同じようにお母さまがパン好きだったというお客さまと、パンツアーをしようということになりました。そのお客さまとは長いおつきあいになりますが、深くパンのことを話したのは初めてかもしれません。パン好きは遺伝するらしいのですが、確かに、家庭の食事で好みが決まってくるのかもしれませんよね。

父とのパンの想い出

父とのパンの想い出がふたつあります。子供の頃、平日の朝はトーストでしたが、休日になると、早朝、菓子パンとコーヒー牛乳を買いに行かされました。これは楽しみのひとつで、ほんと懐かしく、その光景が今でも思い出されます。もうひとつは、外食したときの話。いつも父はあまり食べず、自分が頼んだものを母や私に勧めました。帰りは、きまって喫茶店に寄るのです。必ずトーストを頼み、おいしそうに食べる父。今考えるとほんと不思議な行動なんですけどね。

昨日の喫茶店のトーストには、バターとジャムがついてきました。これも父が好きだったもの。バターをパンの両面につけていたことも思い出されて、なんか泣けてきてしまいました。

焼き加減が絶妙なので、おいしい焼き方を教えてもらいました。イギリスパンなのにパサっとしないのはどうしてなのかとか。そこから、いろんな話しに広がって、またこれも不思議な感覚でした。初めての場所、初めて会って、こんなふうに話してる自分に父が重なりました。どこに行っても、誰とでも親しげに話す父。子供の頃の私は、横でおとなしく聞いてるだけでした。今日、ふと、このことを思い出したのは、何か父が伝えたがってるのでしょうか。しばらく実家に帰ってないからかもしれませんね。

天然酵母、無添加パン屋さんを巡る

神戸にはパン屋さんが多くて、お客さまに教えてもらってはいろんなとこに出かけていました。今までは、やはりパン好きな娘といっしょでしたが、お客さまがパンツアーウォーキングを企画してくださることになりました。来月、天然酵母、国産小麦、健康な素材を使用している無添加パン屋さんなどを巡ります。