様々な治療を試してみたが改善しないという方も整体を受けに来られることがあります。病院で原因がわからないのに症状が続く、病名がわかっていても、長く治療を続けている方などです。
以前、不定愁訴について書いています。https://angeplume.com/blog/archives/1247

cropped-1.jpg

今回は、施術後の変化、反応について書きたいと思います。おひとりおひとり、施術後は違った変化が起こります。

手のひらセラピー(漢方整体)を選んでくださる理由のひとつに、強く押したり、揉んだりしない優しい施術ということがあります。揉み返しが苦手な人も多いです。手のひらセラピー(漢方整体)は、揉み返しが起こるようなことはありませんが、当日、翌日などに反応が出ること、いわゆる瞑眩現象が出る方もいらっしゃいます。

瞑眩現象とは、体が良い状態に改善しようとするときに起こる反応です。一般的には、好転反応と表現しますが、漢方の世界では、瞑眩現象ともいわれ、一時的に不快な状態が表れることがあります。これは、私の経験の中でも、症状が重い、長く続いているような人に出るように感じます。実際には、慢性の症状を持っている人に現れやすいといわれています。最初に書いたようなお客様には、起こることが多く、症状は、眠気、だるさなどの心地よい感覚になる方がほとんどです。中には、その次の段階までの反応が起こり、体質が好転していく方もいらっしゃいます。

瞑眩現象は、副作用とは違い、治ろうとする反応。現象は人それぞれですが、3つの段階を進みます。

第1段階、弛緩反応。体が緩み、だるい、眠いなどの倦怠感などがあります。心地よい状態になると、熟睡できます。

第2段階、過敏反応。寒気、痛み、便秘、下痢などの変化が起こります。このときに悪い所の反応が大きく出たり、痛むこともあります。治りやすい体へと戻す作用です。

第3段階、排泄反応。体内の老廃物、毒素などが排出されます。発汗、湿疹、かゆみなどが現れます。排泄反応後、回復反応へと移ります。血液が浄化され、血行が良くなり体調が整ってきます。

この反応の一部だけが起こることがほとんどですが、中にはこのすべての段階の症状が起こる方もいらっしゃいます。第3段階後、回復反応になると、体が軽く、以前とは違う感覚になります。反応が出ているときは、ご自身の感覚をしっかりと受け取っていただき、心地よい状態で過ごしてもらえるようにおすすめしています。

もともとは誰もが治す力、自然治癒力を持っています。そこに戻すために体が動き出すことで起こる現象です。体質を変えていくには、1度の施術では難しく、何度かの施術が必要になります。施術後の反応も見ながら、おひとりおひとりに合わせた施術を行っていきます。一番悪い所に反応が出て改善すると、次のときは、その次の悪いところへと反応します。施術だけではなく、セルフケアやご自身でもできることをアドバイスさせていただきます。ゆっくりしっかりじっくりと、改善するまでお手伝いさせていただきます。