今回のプロフェッショナル訪問は、芦屋病院へ。緩和病棟臨床アロマセラピスト ウェルネス・アロマコーディネーターの佐々木恵子さんにお会いしてきました。

3年ほど前でしょうか。ある交流会で初めてお会いしてから、Facebookやブログなどでご活躍を拝見させてもらっていました。昨年、緩和病棟アロマボランティアとセラピストの育成緩和ケアを事業として法人を設立。その行動力に、ぜひお話しをお伺いしたいと思い、連絡させてもらいました。快く、緩和ケアをしている芦屋病院のお部屋でということで、お忙しい中、時間を作ってくださいました。

自分を信じること

臨床アロマセラピストとは、何らかの疾病がある人に対して、アロマセラピーを用いてケアする専門の人。とくに緩和ケアとなると、患者さんやご家族に対して信頼関係を築くことは、とても難しいことです。専門的な知識、能力が必要な分野だと思います。

私自身も、要介護の方、障がい者の方のケアをする中で、マニュアル通りにいかないことがたくさんあります。おひとりおひとり、そのときそのときの様子、常に変化する中での、表情や行動に意識を向けていなければいけません。

そんな中で、恵子さんが一番大切にされていることをお伺いすると、即答で、「自分を信じること」だと話してくださいました。まずは自分自身を信じることから、だからこそ、決断もできるし行動もできるということ。信じるということは、大切にするということでもあります。周りへの優しさも、自分を信じるところから。

恵子さんの言葉は、とても重みがあり、自信に満ち溢れていました。優しさだけではなく、安心感、信頼感があること、その雰囲気も伝わるからこそ、たくさんの方に慕われるということですね。

セラピーと病院の共存

アロマセラピーの効果も、まだまだこれから広まっていくものなのかもしれません。恵子さんとお話ししていて、お互い共感できることがありました。私もセラピーが、病院と共存できるような環境になることが願いです。病院でしかできないことはあると思いますが、病院ではできないセラピストができることもあるはずです。西洋だけではなく、東洋からの考え方も併用することで、医療も変わっていくのではないでしょうか。

伝え方、見られ方は、関わっていく中でとても大切なこと。経験を積んでこその厚みもそう、その人自身の元々持っているものもあるのではないでしょうか。一度会って、また会いたくなる存在。今回、恵子さんにお会いして、そんな雰囲気の女性に私もなりたいと思いました。私もこれからの進めていく中での、足りていない部分をしっかりと高めていけるように、もっと意識して行動できるようにしていきたいです。