肩こり、首こり、そして背中の凝りや張りなど、この「凝り」や「張り」とはどういう状態なのでしょうか。今回は、セラピーのしくみから、痛み(感覚)のことを書きたいと思います。凝りや張りなどを元から解消する方法のひとつです。

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痛みを適切に感じるようにする

手のひらセラピーのしくみのひとつに、「痛みを適切に感じるようにする」ということがあります。皮膚は、刺激が一定の以上の強さになると痛みを感じるようになっています。また痛みは体を守る働きがあります。痛みを水に例えます。水が容器から溢れたときに痛みを感じるとすると、容器が小さいと、すぐに溢れて痛みを感じることになります。反対に大きな容器だとなかなか溢れません。これは、感じるべき痛みを感じにくくするということになります。

凝りや張りなど、軽いものであれば、すぐにほぐれます。凝り固まっている場合、揉みほぐすことを繰り返すことで、さらに硬くなっていき、感覚の器を大きくしてしまうことになります。

硬くなってる場合、弱い刺激を感じにくくなっています。正座をしたときなどに起こる足のしびれ。最初、感覚がなくなるのと同じ状態です。施術を続けていると、この感覚が変化してきます。あるとき、弱い刺激と思っていたものも痛いと感じ取ることができます。足が徐々に感覚が戻ってくると、しびれを感じる状態と同じです。これが本来の適切な痛みを感じられる状態ということです。

良質な睡眠を取ること

セラピーを受けていただくことで、皮膚の痛みを受け止めるものを、本来の大きさに戻し、適切に痛みを感じられるようになっていきます。良性の刺激を繰り返し皮膚に与えることにより、神経系を安定させてくれます。その結果として、質のいい睡眠を促して、衰弱した神経を休めます。

疲れもそうですが、痛みに関しても、良質な睡眠を取ることはとても重要です。不眠が続くことでも心身のバランスが崩れてきます。バランスが崩れてることで眠れないということも起こります。不調で眠れない、眠れないから不調が続くという悪循環となります。痛みのその箇所だけに目を向けるのではなく、身体、心、全体を見ること。不調が続くときは、病院に行くこと。そしてセラピーもぜひ併用されてください。

痛みに関して、こちらでも書いています。頭痛が改善した方法 腰痛が改善した方法