私が整体師になった理由のひとつに、東洋医学を広めたいということがあります。不調、不快な症状が改善しないとき、東洋医学が助けになるということを知ってほしいからです。

中国の伝統医学中医学

東洋医学にはいくつかありますが、日本でいう東洋医学は中国の伝統医学中医学を指すことが多いです。不調の部位だけを見るのではなく、一人ひとりの体質を見て、体全体を統合的に判断して治療をするのが特徴になります。

私が15年前に中国で勉強したときは、まだ中医学という言葉も一般的には浸透していない状況でした。不調があっても、病気でないと判断されることはありますが、最近は東洋医学の考え方が取り入れられるようになってきたようです。

先日、名古屋の鍼灸学会に参加してきました。鍼灸師だけでなく、医師の方々のお話しは、西洋医学と東洋医学との融合が期待できて、明るい未来に希望が持てました。

体全体のバランスを整えること、免疫力、自然治癒力を高めるという考えも一般的になる日もきっと近いですね。

私は東洋医学に助けられましたが、鍼が苦手なこともあり、治療に取り入れるイメージがまだできていません。

でも、お灸、小児鍼は、今後整体と併用できたらと考えています。小児鍼は子どもさんだけのものではありません。軽く擦るだけでも気持ちのいいものですし、それだけでも十分効果が期待できます。ツボ、経絡は表面にあるということで、刺さない鍼のみの鍼灸師の先生もいらっしゃいます。

自然治癒力は内にある

病気というのは、心の部分が大きく作用します。勉強すればするほど、それが明らかになり確定したものになってきました。

施術者はあくまでも治療の手助けをする立場。やはり治す力、自然治癒力は、体の内側にあります。むずかしく頭で考え過ぎず、笑顔で過ごせることが何よりも心身に良い影響を与えてくれます。