漢方薬や鍼灸など「伝統医療」WHOが認定へ 日本の漢方、地位向上へという記事。

漢方薬や鍼灸(しんきゅう)など日本や中国の伝統医療が、今春にも開催される世界保健機関(WHO)の総会で認定される方針である。100年以上、西洋医学一辺倒だった世界の医療基準の転換点となるとともに、中国と異なり独自に発展してきた日本の伝統医療の再評価につながる。

西洋だけでは改善に至らなかった人にも、光が見えるきっかけになればと思います。

 

 

私が今の漢方整体に辿り着くきっかけになったことのひとつに、自身の体験があります。

流行性耳下腺炎、いわゆるおたふくかぜから髄膜炎を発症し入院しました。30代のときです。頭痛、発熱が続き、薬では完治することができませんでした。そのときに担当医は、鍼灸を紹介してくれました。退院をして3回通いました。1回目の翌日は体を起こすことができないほどの反応が出ましたが、3回目ではかなり楽になりました。

担当医が紹介してくださったことで、長く苦しむことなく完治することができたのだと思いますし、今思えば、きっと治癒するだけの体力もなかったのだと思います。情報がないとどうすればいいか、どこにいけばいいのかわかりません。西洋から東洋、東洋から西洋と連携がもっと進んでくれると医療も変わっていきますね。

当院にも、そういうお客様がいらっしゃいます。もうこれ以上何もできないという病院の診断で、どうすればいいのかわからず相談に来られます。そのときに、東洋の考え方も取り入れる方法を、病院側が伝えることができれば、不安な気持ちになることもないですよね。

鍼灸師の道も考えましたが、私は今の手技を選びました。緩やかな反応、心地良さという点が自分にも合っていると感じたからです。この感覚も反応も人それぞれ。合うものを選ばれるのがいいと思います。

12年前、中国の研修のときの写真が出てきました。中医学の勉強で、解剖、脈診、舌診、推掌を学びました。今後、医療の幅が広がるのは有り難いことです。私がこのとき中国の病院で見た景色が、日本でも見ることができるのかもしれないなと思えました。