皮膚には体の内側のことが現れます。でも籠るよりは外に出てくれる方が私はいいと思っています。蓄積されて、内側で悪さしてることに気づかないことは、とても怖いものです。またストレスも知らないうちに蓄積されていて、溢れたときに大きな変化が起こり、ようやく気づくということがあります。

感情の器を整える

最近60代のお客様も増えてきました。体の変化、いわゆる老いを感じると話される人が多い年代。敏感になると不安になる。それもまた体に影響を与えてしまうことがあります。今を楽しみ、笑って過ごせたらと思いますが、そうもいかないものですよね。うまくストレスを発散できる人はいいですが、それができない場合もあります。そういうときに、体と心のバランスを取るための手助けするのが、施術者の役目。

不安や恐れの感情は、腎、膀胱と関係しています。不安な気持ちが溢れるとその臓器に影響を与えるということになります。そして老いとも関連しています。良くない感情が溢れてしまうのは、心のバランスが崩れているのが原因です。体からのアプローチで緩んでくれると心も楽になります。感情の器が小さすぎるとすぐに溢れてしまいますが、バランスが整うと大きさも整います。

日常生活を見直すところから

お話をしていて真面目な方だなという印象な方は頭も硬いことが多いです。頑固な方のことを頭が硬いといいますが、本当なんですね。さらに身体の緊張も強い方が多いですね。力を抜くことはいけないことと考えてしまい、がんばることで、捻れた状態で負荷をかける、結果、痛めることになります。

毎日のルーティンで自分のくせに気づくところから。体との対話を習慣にすると、少しの変化がわかるようになります。

朝起きたとき、疲れが取れてスッキリ目覚められるのが理想ですよね。でも今回のお客様は、朝起きたときに、いつも疲れてると話されていました。

施術後、帰りに頭が重くなり、帰宅されて爆睡してしまったそうです。疲れていないようで、実は気づかない内に疲れが溜まっていたんですね。その日の夜も眠れることができて、朝は目覚ましが鳴る前に目が覚めたそうです。

右側が施術後。力が抜けたのがわかります。真面目に熟されることはとてもいいことですが、リラックスできる時間もしっかり作ってもらえたらと思います。良い眠りが習慣になってくれると、大きく体も変化もしていきます。自宅でのセルフケアも続けていただいて、施術は隔週で受けていただきます。