喜ぶことは良いことなのか

 

東洋医学をもっと身近に、ということで、今回は、五行の心についてみていきます。

五行は、木、火、土、金、水とあり、その中でも五臓は、それぞれ肝、心、脾、肺、腎が配当されています。いくつかを表にしてみました。

五臓の心の、五華、五志、五色、五官、五液、五味を見ていただくと、面・色、喜、赤、舌、汗、苦となります。

面・色とは顔色をいい、色艶がどうかを観察します。血虚といって、血が足りない状態では、顔面蒼白、艶がなくなるなど。血の巡りが悪くなる瘀血という状態では、クマができる、黒っぽくなるなどの症状が現れます。

喜は良性の刺激ですが、過剰になると心が損傷することになります。笑いことは良いことですが、それが過ぎると悪い影響を与えるということです。五色の赤からも、笑い過ぎる(ここでは興奮すると考えます)と、赤くなるというのもわかりやすいと思います。

五官の舌は、例えば、鬱の症状では食欲がなくなることがあります。これは、味覚異常→おいしくない→食欲が落ちるという流れが起こります。口内炎も胃熱からの症状が多いですが、心の病からも起こりますし、荒れたり、こわばる(言語障害)ということもあります。

次に、五液の汗。発汗が心の機能を反映していることから、汗は心の液と言われています。自汗(暑さに関係なく汗が出る)、盗汗(寝汗)など、汗の異常なども心と関係します。

最後に、五味は苦み。苦瓜、緑茶などがありますね。お茶の時間を作って、ほっと一息つくというのもいいですね。

東洋医学の力がそのつらさの助けに

 

心の状態のバランスを整えるのは、時間がかかることもあります。なんとかしたいという気持ちだけでは、どうしようもなくてしんどくなりますよね。そんなときに、身体から整える方法があることも知っていただけると、東洋医学の力が、そのつらさの助けになることもあるのではないかと思います。

深呼吸して力を抜くこと。呼吸に意識を持っていき、頭を空っぽにする時間も作ってみてくださいね。

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