いつまでも若々しくいたいというのは、誰もが願うことかもしれません。それでも悲しいかな老化を止めることは現実できないこと。それならば、せめて緩やかになることができたら、ということで、今回は五行からの老化について書いてみます。

老化に関係する経絡は、膀胱系になります。顔から足まで流れている長い経絡です。

 

経絡を説明すると、ツボとツボを結ぶ線。ツボを駅とすると経絡は線路です。気の流れる経路であり、中医学では、気が滞ると、体のバランスが崩れるという考え方をします。

腎と感情、色、味の関係

いくつかある経絡の中のひとつ膀胱系は、腎と関係があります。五行の五志(感情)は、恐れ、不安。五色は黒。そして五味は塩辛いが関係します。不安や恐れが増すことで、腎に影響が出るということになりますし、腎が弱ることで、不安感が増してくるということにもなります。黒というのは、肌の色、食べ物、身につけるものを意識してみましょう。腎が弱ると、肌の色が黒っぽくなります。そういうときに、食べ物、身につけるものなどで補うという方法があります。小豆などの豆類、海苔、ワカメなどの乾物、あと黒ごまもいいですね。食品に関しては、バランスよく摂ることが大切なので、偏り過ぎないように気をつけてくださいね。黒い服ばかり選んでしまうとき、塩辛いものが食べたくなるとき、腎が弱っているかもしれないというふうに、身につけるもの、食の変化なども意識してみてください。明るい色のものを取り入れて、気分を変える工夫をしたり、塩辛いものを食べ過ぎないようにするというような注意も必要です。

腎が弱ると白髪、抜け毛が増える

腎は髪と関係があります。腎が弱ると、白髪、抜け毛を起こしやすくなります。腎を強くすることで、いつまでも若々しさを保つことができるということになりますよね。あと五竅(五感の機能)では、耳。耳鳴りなど不調があるときも、膀胱系を整えてあげるといいと考えます。冷えも大敵です。たまには不摂生を控え、温かくして、早めに休んでいただいて、良質な睡眠を取ること、そして、ご自身の状態を知るためにも、体の内に意識を向ける時間を取ってあげてくださいね。