「漢方整体は、痛くないですか?揉み返しはありますか?」

というご質問をよくいただきます。

漢方整体は、ポキポキしたり、強い圧をかけるようなことは行わない、基本はとても優しい施術です。心身の状態を見ながら、様々な手技を組み合わせて、緩んでいただけるように全身をほぐしていきます。

ただ優しい施術だから痛くないということではなく、不調な箇所は痛みを感じやすくなっている場合があります。硬くなっていたり、浮腫んでいたり、気の流れが滞っている部分は、感覚がなかったり、反対に異常に痛みを感じることもあります。自身の今の状態を知るきっかけにもなります。

漢方整体は、揉み返しなどは起こることはありませんが、瞑眩反応、いわゆる好転反応が出る場合があります。施術後の疲れやだるさのことをいいますが、これは様々な反応が出ることもあります。

瞑眩反応について書いています。

瞑眩現象(好転反応)について〜中医学、漢方からの考え方〜

重い人ほど、反応が大きく出ることがあります。頭痛など痛みがある方は、翌日痛みが増すことがありますし、湿疹が出たり下痢を起こす方もいらっしゃいます。

それは、良くなる方向に向かうためにも必要な反応ともいえますが、気になる場合は、ご連絡いただくようにお伝えしています。

施術後の反応は様々で、スッキリして軽くなった、ぐっすり眠れた、痛みが楽になったという方が多いです。中にはあまり反応が出ない方もいらっしゃいます。しっかりカウンセリングを行いながら、何度か続けていただいくことをおすすめしています。

体質改善などは、1、2度で変わるものではありません。やはり月単位、年単位になってきます。気長にコツコツと続けていただけたらと思います。

中国鍼は痛いのか

中国鍼は太くて長いということをご存知の方も多いと思います。

中国研修に参加したとき、病院での診察の見学で、中国鍼の治療も見せてもらいました。日本の鍼は0.10mmからありますが、中国鍼は、太く長いものが多く、直径0.38mm〜0.28mmのものが多く使われます。

そのときも、首から首に貫通している様子を見て、冷や汗が出ました。首から腰まで通す長いものもあると聞き、信じられないとも思いましたが、受けてる方は、痛さを感じないらしく平気なご様子でした。

こういうことからも、細い方が痛くないということではなく、細くても痛い場合もあり、反応が出ますし、太い方が痛い、反応が大きいという考え方も違うということになりますよね。

私の手技の場合も、同じことが言えます。優しいものだから、痛くないとは限らないですし、反応が小さいということではないということです。

今回のお客様は、全身がかなり硬く緊張がありました。もちろん元々の身体の硬い、柔らかいもありますがこの日はとくに、背中と手の緊張が強かったです。

写真では分かりにくいのですが、背中の丸みが取れてくれました。重だるい感じが取れてくれると、かなり感覚も変わると思います。

溜め込まず、ケアを続けてもらえたらと思います。