この仕事を始めてから、気づいたことがたくさんあります。そのひとつに、不調を改善することに関して、諦めてる方が多いことです。それは、私のところに辿り着くまでに様々な方法を試されたからかもしれません。

「治らないと言われたから」「気にならない程度だから 」「時間がない」など、マイナスな言葉も並びます。そんな中でも一番気になるのが、「治してくれるところが見つからない」という言葉です。

様々な治療で、快復されたり、完治された方に共通すること。それはご自身の意識。自分で治そうという気持ちをお持ちだということです。残念ながら、完治できない場合もあるかもしれません。それでも今より良い状態になるためにできることがあるはずです。

中医学の考え方

中医学では、心と体は繋がっていると考えます。気持ちが不安定な原因が、体の不調に関係しているとも考えられますし、ストレスで体が不調になる場合もあります。お互い影響し合っています。

五行の考え方や、ツボ、経絡からのアプローチ。漢方整体では、自然に逆らわず心身に優しく働きかけることから、変化に導いていきます。

施術とセルフケア講座を受けてくださっているお客様。緩む感覚にも敏感で、ご自身の体への意識も高い方です。

気持ちのいい心身に気づくために

セルフケアは、型はありますが、慣れてきていただくと、ご自身の心地良い型でしていただくことが理想だと考えています。がんばってするものではありません。気持ちのいい心身に気づくためのものです。

この日は、「ここ擦ると気持ちいいんです」と言いながら、太衝のツボを触られていました。ツボのことはご存知なく、肝臓の調子が良くないので、無意識にそこを触れるという行動。

人は元来、自分の不調に気づいて治そうとする感覚も身に付いています。継続していくと、退化したその感覚が蘇ってきます。そのことに改めて気づかされました。